iPhoneでハイレゾ音楽を聴こう【2023年版】

2009/03/21

iPhoneでハイレゾ音楽を聴くのは難しくありません。このページでは、iPhoneでハイレゾ音楽を聴くために必要なものや方法を紹介します。

ハイレゾ音源とは、CDを超える解像度の音源のことをいいます。ハイレゾ音源を聴けるサービスも増えて、高音質な音楽が身近になりました。

iPhoneの音楽プレーヤーアプリは使い勝手がよいので、音楽を愉しむ道具として最高です。

この特集では、iPhoneでハイレゾ音楽を聴くために必要な物や、そもそもハイレゾとは何かについてわかりやすく詳細に解説した記事をまとめました。

ハイレゾ音楽をiPhoneで聴くには

最初に、iPhoneでハイレゾ音楽を聴くために必要な物を確認しましょう。

iPhoneでハイレゾ音楽を聴くには、

が必要です。

【DAC】

DAC というのは Digital Audio Converter の略で、音源のデジタルデータを音というアナログな空気の振動に変換する役割を持つチップのことです。

【有線接続のイヤホン・ヘッドホン】

iPhoneでは、無線接続のイヤホン・ヘッドホンでハイレゾをそのままの音質で聴くことはできません。AACで圧縮されてからイヤホン・ヘッドホンに送られますので、その時点でハイレゾではなくなっています。なので、有線接続のイヤホン・ヘッドホンが必須になります。

【ハイレゾ音源】

ハイレゾ音源が無くては始まりません。どんなに良い機器をそろえても、肝心の音源がハイレゾじゃないとハイレゾ音楽は聴けません。

ここでは、ハイレゾ音楽を聴くために必要な物の中から、iPhoneと一緒に持ち歩いても邪魔にならない小ささでコスパの良い製品を紹介します。

だって、Phoneはいつも持ち歩くものですよね。

おすすめの Lightning 接続DAC

iPhone 15 移行では、接続端子がUSB-Cになりましたので、変換アダプター不要でいろんなポータブルDACが使えるようになりました。

iPhone SE の第4世代など、今後登場する機種はUSB-Cになると予想されます。

それ以前の機種のiPhoneで使うなら、Lightning端子に接続するDACが手軽です。

iPhoneのLightning端子に機器を一つ接続するだけという最小構成で使えます。ただし、MFiというAppleの認証を受けている Lightning 接続の DAC はかなり珍しいです。

radius RK-DA70L

【MFiでハイレゾ】Lightning接続ポータブルヘッドホンアンプ radius RK-DA70L

Lightning 接続のDACは珍しい中で、radius RK-DA70L は、最高レベルの音質と低ノイズのDACアンプなのでオススメです。Lightning接続のDACの多くが 24bit/48kHz に制限されていますが、32bit/384kHz の出力ができます。疑う余地無く最強です。

MOTTERU Lightning-3.5mm 変換アダプター

MFi認証を受けているDAC製品の多くは、24bit/48kHz に制限されています。制限があるとはいっても高音質なので、その制限はそんなに問題ではないと思います。

CDの音源が 16bit/44.1KHz なので、それよりも高解像度ですね。

というわけで、24bit の音が聞ける Lightning 接続の DAC で充分かな。

Apple Musicのロスレス・ハイレゾに高音質なLightning DAC MOTTERU変換アダプター

オウルテック OWL-CBLT35LT01

音楽を聴きながらiPhoneの充電もしたい場合はこちら。

LAM搭載小型Lightning DACでApple Musicロスレス・ハイレゾを感動的な高音質に!オウルテックOWL-CBLTF35LT01

最高音質で聴くなら USB 接続のDACがおすすめ

USB 接続のDACの場合、AppleのMFi認証による制限を受けませんので、搭載しているチップの最大性能で出力できます。

Apple MusicやAmazon musicの最高音質で聞きたい場合はUSB DACがオススメです。

USB から Lightning端子に変換するアダプターが必要になりますが、その代わり高解像度なDACを使えます。

USB-C 接続のDACは、値段が安くて高性能なものが多く、個性豊かな製品があるので選択を楽しめます。

ここで紹介しているDACは最大で 32bit/384KHz の出力が可能で、値段が安いのに高音質です。特徴を詳細にレビューします。

Audiolab P-DAC USB-C ヘッドホンアンプ

Audiolab USB-C ヘッドホンアンプ P-DACは、かつて高級機にこぞって使われたDACチップES9018を採用しています。最高のハイレゾサウンドがお手頃価格で手に入ります。あんまり予算をかけたくないけど良い音にはこだわりたい人とか、とにかく1個だけオススメ品を教えてくれと言う人がいたら、個人的にはこれをオススメします。値段は入門機レベルなのに音の良さは上級機レベルで満足感が高いです。

【最高のハイレゾサウンド】Audiolab USB-C DACヘッドホンアンプ P-DAC

iFi audio Go link

iFi audio のこだわりが感じられる繊細で美しい音質。残響の美しさは絶品ですよ。スティック型のDACはUSBメモリーくらいのサイズの製品が多いですが、それらと比べるとかなり小さくて軽いのも嬉しい。

【これぞハイレゾ】iFi audio Go link は小型・軽量・高音質の三拍子そろったUSB DAC

JINGHUA Type-C to 3.5mm アダプター

JINGHUA Type-C to 3.5mm アダプターは、ほぼ変換アダプターという小ささで驚きの高音質。自分的な外出時のメインDACになっています。音の性格は原音に忠実な設定です。

【iPhoneで本当のハイレゾを聴ける】USB-C DAC JINGHUA Type-C to 3.5mm アダプター

Questyle M12

ボータブル型のDACで、最高音質だと全力でオススメしたいのがQuestyle M12。アナログっぽい優しさの音で、据え置き型も顔負けの満足感があります。音の性格は原音に忠実な設定です。

【ポータブル最高音質】USB DAC Questyle M12でハイレゾとMQAを聴こう

iBasso DC03PRO

iBasso DC03PRO は、ハイレゾ DAC チップを左右用にデュアル(2個)で搭載したポータブルアンプです。ケーブルが着脱式なので、変換アダプターなしでiPhoneに接続できるというメリットがあります。

iBasso DC05

iBasso DC05は、元々の設定が低音強めで元気のいい音を聞かせてくれるポータブルDACです。原音に忠実な音を好む人には不満を感じる部分もありますが、モニター向けのヘッドホンとかイヤホンをリスニング向けに大復活させます。

【元気な音質】iBasso DC05 モニターヘッドホンに最適なハイレゾDAC

USB-C to Lightning アダプターが必要です

USB-C DAC をLightning端子のiPhoneで使うには、OTGに対応した変換アダプターが必要になります。

Amazon など通販サイトで探しても、OTGに「対応していない」と書いてある変換アダプターはたくさん見つかりますが、「対応している」と書いてある製品はなかなかありません。

人柱レポートで動作確認をした製品がこれ↓

ハイレゾに必須!iPhoneでUSB-C DACが使えるLightning変換アダプター

ケーブルを横向きに出せるアダプターもあります。縦向きと違って、ポケットや鞄に入れるときにケーブルが邪魔にならなくて便利。

iPhoneでハイレゾUSB-C DACのケーブルを横向きに使えるLightning変換アダプター Audirect LTOC OTG Adapter

ハイレゾ対応イヤホン・ヘッドホン

いい音で音楽を楽しみたいと思ったら、音の出口であるイヤホン・ヘッドホン・スピーカーの性能は重要です。

SONY が開発した LDAC や Qualcomm の apt-X adaptive 等、Bluetooth の無線接続でハイレゾ音楽を聴ける規格はありますが、どちらもiPhoneは未対応です。

iPhoneでハイレゾ音楽を聴くには、有線接続のイヤホンやヘッドホンが必要です。が、有線接続の場合低価格でも高音質な製品が沢山あります。

ピヤホン2 Hi-Unit HSE-A2000PN

ハイレゾ対応イヤホンで、まず試してほしいのが通称「ピヤホン」です。「値段のワリには」みたいな枕詞はいらないくらい、いい音を聞かせてくれますので全力でオススメしてます。ちなみに、3万円超えのイヤホンを差し置いて、現在自分的メインです。敢えて言おう、音響機器は値段が高いほど高音質だという考えは迷信であると。

ピヤホンHi-Unit HSE-A2000PNは感動の高音質イヤホンで、ハイレゾにも空間オーディオにもオススメです

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Apple Musicのロスレス・ハイレゾを手軽に聴くために必要な物とは

ハイレゾ音楽とは?

ここからは、ハイレゾ音楽についてもっと詳しく知りたいという人向けの情報です。

ハイレゾというのは、ハイレゾリューション(高解像度)の略で、CDを超える音質の音源のことを言います。

音の情報が豊富なので、音楽を演奏している現場で表現される細かなニュアンスや雰囲気まで伝わります。

圧縮音源では失われているところです。

イメージとしては、ハイビジョン放送の画質がCDだとすると、4Kとか8Kの画質に相当するのがハイレゾ音楽といった感じです。

どれくらいの解像度の音なのかは、「24bit/192KHz」のように、ビット深度とサンプリング周波数で表現されます。ちなみにCDは、16bit/44.1KHz です。

CDの解像度については、人間の聴覚の特性を研究して決定されたものですが、当時の技術的な限界との兼ね合いもあったと思います。

個人的な印象としては、サンプリング周波数については44.1KHz で充分かなぁと思いますが、ビット深度については16bitか24bitかではだいぶ違うと感じます。ビット深度が24bitか32bitかでははっきりとした違いはないかなぁと思います。

ハイレゾについて詳しくは、こちらの記事でどうぞ。

ロスレス・ハイレゾ音楽ストリーミングとは(Apple Music・Amazon Music)

ハイレゾ音楽サービス

ハイレゾ音源を聞く方法は、大きく分けると2種類あります。

一つは、ハイレゾ音源に対応した音楽ストリーミングサービスを使うこと。これが手軽だし、いろいろな曲を聴けるのでおすすめですね。

二つ目は、曲単位のダウンロード販売です。お気に入りの曲だけ購入して、気合いを入れて聞く場合などに使えます。

ハイレゾ聴き放題のストリーミングサービス

ハイレゾ音源が聴き放題になる音楽ストリーミングサービスは、Apple MusicとAmazon Music Unlimitedです。日本で使える高音質な音楽配信サービスは、この他にDeezer Hi-Fiというサービスもありますが、こちらはCD音質でハイレゾではありません。

まだ音楽配信サービスに加入していない場合は、下記のどちらかに登録しましょう。

どっちを選んだら良いのか迷う場合は、これらが参考になるかも。

Apple Music を使いこなすコツ

Amazon MusicをiPhoneで味わい尽くす – 空間オーディオとハイレゾを満喫できる

ハイレゾ曲単位のダウンロード販売

楽曲単位でハイレゾ音源を購入できるサービスは、下記があります。

アクセスするのは無料ですので、自分の好きな曲やアーディストを探してみて、使い勝手が良いものを選んでください。

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