現行機種 iPad の仕様一覧と選び方
iPad はいろんな機種があって、どれが自分に合うのか分かりにくいですね。
機種選びを迷わないように、現行機種の仕様一覧を作ってみました。
選択のポイントもまとめましたので、これを参考にしたらもう迷いません。
現行機種の iPad 仕様一覧
機種 | 通信規格 | 容量(GB) | 値段 | 解除 | Apple Pencil | 画面(インチ) | ProMotion | TrueTone | 重量(グラム) | 縦(mm) | 横(mm) | 厚さ(mm) | RAM(GB) | CPU | 充電 | 発売年 |
12.9インチ iPad Pro (第4世代) | Wi-Fi + Cellular | 128 256 512 1T | 121,800 132,800 154,800 176,800 | Face ID | 第2世代 | 12.9 | ○ | ○ | 643 | 280.6 | 214.9 | 5.9 | 6 | A12Z Bionic | USB-C | 2020 |
12.9インチ iPad Pro (第4世代) | Wi-Fi | 128 256 512 1T | 104,800 115,800 137,800 159,800 | Face ID | 第2世代 | 12.9 | ○ | ○ | 641 | 280.6 | 214.9 | 5.9 | 6 | A12Z Bionic | USB-C | 2020 |
11インチ iPad Pro (第2世代) | Wi-Fi + Cellular | 128 256 512 1T | 101,800 112,800 134,800 156,800 | Face ID | 第2世代 | 11 | ○ | ○ | 473 | 247.6 | 178.5 | 5.9 | 6 | A12Z Bionic | USB-C | 2020 |
11インチ iPad Pro (第2世代) | Wi-Fi | 128 256 512 1T | 84,800 95,800 117,800 139,800 | Face ID | 第2世代 | 11 | ○ | ○ | 471 | 247.6 | 178.5 | 5.9 | 6 | A12Z Bionic | USB-C | 2020 |
iPad Air (第4世代) | Wi-Fi + Cellular | 64 256 | 77,800 94,800 | Touch ID | 第2世代 | 10.9 | ○ | 460 | 247.6 | 178.5 | 6.1 | 4 | A14 Bionic | USB-C | 2020 | |
iPad Air (第4世代) | Wi-Fi | 64 256 | 62,800 79,800 | Touch ID | 第2世代 | 10.9 | ○ | 458 | 247.6 | 178.5 | 6.1 | 4 | A14 Bionic | USB-C | 2020 | |
iPad (第8世代) | Wi-Fi + Cellular | 32 128 | 49,800 59,800 | Touch ID | 第1世代 | 10.2 | 495 | 250.6 | 174.1 | 7.5 | 3 | A12 Bionic | Lightning | 2020 | ||
iPad (第8世代) | Wi-Fi | 32 128 | 34,800 44,800 | Touch ID | 第1世代 | 10.2 | 490 | 250.6 | 174.1 | 7.5 | 3 | A12 Bionic | Lightning | 2020 | ||
iPad mini (第5世代) | Wi-Fi + Cellular | 64 256 | 60,800 77,800 | Touch ID | 第1世代 | 7.9 | ○ | 308.2 | 203.2 | 134.8 | 6.1 | 3 | A12 Bionic | Lightning | 2019 | |
iPad mini (第5世代) | Wi-Fi | 64 256 | 45,800 62,800 | Touch ID | 第1世代 | 7.9 | ○ | 300.5 | 203.2 | 134.8 | 6.1 | 3 | A12 Bionic | Lightning | 2019 |
どの機種を選ぶか
色々考えるのは面倒だから、サクッとどれを選んだらいいか教えろや、って人には下記をお勧めします。
雑誌の電子版をよく読む、仕事にも使う、絵を描きたい
12.9インチ iPad Pro
気軽にタブレットというものを使いたい
iPad (第8世代)
なんかよく判らないけど買ったことを後悔したくない
iPad Air (第4世代)
ストレージ容量はどうする
アプリやデータを保存しておくスペースであるストレージ容量の違いが、機種内での値段の違いになります。
iPadはパソコンとは違うけど、iPhoneよりはパソコン的な使い方になると思いますので、容量は余裕があった方がいいと思います。
32GBだとちょっと心許ないですね。写真とか動画とかよく観る場合とか、仕事に使うデータも保存して使う場合など、使い始めると使用の幅が広がる可能性があります。
予算が許す範囲で、128GB以上を選んでおいた方が良いと思います。
ストレージの容量が足りないとどうなるかというと、使う分には大きな問題がないんですけど、OSのアップデートができなくなったりして困ることになります。
ロック解除は顔か指紋か
iPhoneは屋外で使うこともよくあるし、マスクをする機会が増えた今のご時世では、Face IDの顔認証って不便な場合が多いですよね。
ただ、iPadの場合は家とか職場とか座れる場所とかで使うことが多いと思うんですよ。持ち歩きながら使うという場面は多くないんじゃないかな、と。
となると、Face IDの顔認証でも不便に感じることは少ないです。ロック解除という作業をしたという意識をほとんどしないくらいサクッと画面が現れる快適さになれると、Touch IDの指紋認証には戻れないですよ。
iPad Air (第4世代) の電源ボタンにTouch IDが搭載されたのは面白い取り組みだと思うんですけど、画面の縁が狭いこのデザインの場合、使おうと思ったときに「あれ?ぼたんはどこだ?」となってしまうことがよくあります。
これが地味に不便なんですよ。ケースとか着けて、確実にいつもボタンが右上になるような持ち方しかできないようにした方が良いです。
iPad (第8世代) は、他の機種に慣れてからだと画面が狭いなぁという感じがしますが、ボタンに指紋認証があるのでボタンを探すことはないという点で便利です。めちゃ安いし。
Apple Pencil について
現行機種のiPadは全て、Apple Pencilが使えます。画期的な使い心地ですよ、アポーペン。
第一世代のApple Pencilは、充電するためにキャップを外してLightning端子に刺すという不恰好なことをしないといけません。
第二世代のApple Pencilは、本体に磁力でくっつけて持ち歩けてその状態で充電されるし、形が円形ではないから机の上で転がりにくいし、タップ操作に消しゴムなど機能を割り当てることができるし、大幅に便利になっています。
第二世代のApple Pencilを使うために、iPad Air (第4世代) とかProモデルを選んでもいいと思うくらい便利です。
ProMotionとTueTone
iPadの画面で気になることとして、ProMotionとTueToneがあります。
ProMotion というのは、120Hzのリフレッシュレートの表示です。iPad の Pro モデルにだけ搭載されています。
動画やゲームの表示がスムーズになるというメリットがあるんですけど、それ以上に影響するのが、Apple Pencilでの書き心地です。ProMotion があると、ペン先の動作にしっかりついてくるというか、圧倒的にスムーズな感じになります。
TureTone というのは、周囲の環境に合わせて画面の色合いを正確に表示するという機能です。写真をよく観る場合には絶対に欲しい機能ですね。
これはすごく効果的で、個人的には使い心地に最も影響する機能ではないかと思っています。
現行機種のiPadでは、mini にもTureToneが搭載されているので、ないのはiPad (第8世代) だけ。
Wi-FiモデルかCellularモデルか
iPad の場合、携帯電話の電波を使ったパケット通信を行える Wi-Fi + Cellular モデルと、パケット通信は行えない Wi-Fi モデルがあります。
Cellular モデルは1,2000〜1,7000円ほど値段が上がるし、SIM契約も必要になりますので、月々の通信料というランニングコストがかかります。
本体の値段差と、月々の通信料がWi-Fiモデルとの価格差になりますね。
Wi-Fi モデルは買ってしまえはランニングコストはゼロ。
個人的にはいつでも通信ができてこそiPadの魅力を最大限に活かせると思っているので、ずっと Cellular モデルを使っています。
ただ、iPhone を母艦としてテザリングを行うのも簡単ですし、Cellular モデルじゃなくてもサクッと通信ができるという条件が満たされないというわけではないんですよね。
しかも、iPadを使う場所は、自宅とか職場とかカフェとか、Wi-Fiが使えることが多い…
スマートフォンはiPhoneを使っている人の場合、Wi-Fiモデルでも十分かもしれません。
個人的には Cellular モデルに拘りますが。
CPU性能について
A12 Bionic と A12Z Bionic は何が違うの?って思いますよね。
iPhoneでも使われている A12 Bionic の GPU (グラフィック) 性能を向上させたのが A12X Bionic というチップでした。
A12X Bionic は生産技術の問題で、GPUコアを一つ無効化した状態のものでした。生産技術が向上して、十分な歩留まりを確保できるようになったので全てのGPUコアを有効化して製品化されたのが A12Z Bionic です。
これがとても高性能だったため、Appleは A13X を開発する必要がなくなったと推測されています。
何にしても、A12Z Bionic は一般的なノートパソコンの97%より高性能で、パソコン用のCPUとして使っても十分すぎる性能なんですよ。
で、 A12Z Bionic が必要な場面はというと、ガッツリとゲームをするときぐらいではないかと思うので、ZとかXとかついてないチップのiPadで97%以上の人には十分ですよ。
RAMについて
RAMはパソコンのRAMと同じで、机の広さに例えられます。
RAMが大きいほど色んなアプリを同時に立ち上げることができるし、大きなデータを扱うこともできます。
とはいえ、iPadの使い方では、そんなに気にする必要はないかな、と思います。
A9X プロセッサーを搭載した初代iPad Pro 9.7インチは RAM が2GBでしたが、iPadOS 14になっても動作がもたつくことはないし快適に使えるので、CPU性能とかRAMとかはiPadに関してはあんまり気にしなくて大丈夫です。
それでも無難な機種を選んでおきたいのであれば、4GB以上のを選択してはいかがでしょうか。
迷ったらAir
iPhone SE2のコスパが良すぎて、特別な理由がないならSE2を選べばいいと思うんですが、iPad は Air がその地位になると思います。
iPad (第8世代) はすごく安くて買いやすいので、とても良いと思います。
ただ、iPad は iPhone よりずっと買い替えサイクルが長い(長期間使う)と思うので、第二世代のApple Pencilが使えるというのは大きいかなと。
改良点は地味に見えるんですけど、すごくいいんですよ、第二世代のApple Pencil。
なので、第二世代が使えるAirがいいと思います。