AppleCare+ for iPhoneに加入する意味はあるのか?
AppleCare+は修理代金を格安で利用できる保険のようなもので、使わなければ料金が全くの無駄になってしまいます。これは健康保険や車の任意保険と一緒ですね。
それでは、実際に修理が必要になったとき、AppleCare+に入っておいて良かった〜となるのでしょうか。
http://www.apple.com/jp/shop/product/S5564Z/A/applecare-for-iphone-6sとiphone-6s-plus
AppleCare+ for iPhone の料金
料金は2015年9月現在です。
Apple Store の場合、iPhone 購入から30日以内なら加入可能。料金は一括払いのみ。
14,800円 (税別)
iPhoneを取り扱う通信キャリアでは月額払いも可能ですが、本体購入時に同時加入する必要があります。購入後に加入したくなった場合は、月額払いはできないので Apple Store で一括払いを購入する必要があります。
ドコモショップ/ドコモ取扱い店
<月額料金>
iPhone 6s, iPhone 6s Plusの場合:税抜617円/月(24か月)
iPhone 6, iPhone 6 Plus, iPhone 5s, iPhone 5cの場合:税抜534円/月(24か月)
auショップ・au取扱店
初回:1,000円、2〜24回目:600円
SoftBank
月額: 576円
ガラスを割ってしまった場合
iPhone 6系のデザインになってからは、本体画面のガラスが割れてしまうという事故はよくあるみたいですよね。画面のガラスがラウンドして丸みを帯びているので、つるっと手が滑って落としてしまったとき、金属の頑丈なフレームではなく画面のガラスが最初に地面にぶつかる可能性が高いデザインです。僕がiPhone 6系のデザインが嫌いな理由のひとつですよ。
では、画面のガラスが割れてしまったとき、修理代はどれくらいになるのでしょうか。
通常の修理代金
- iPhone 6s Plus: 16,800 円
- iPhone 6s, 6 Plus, 5s, 5c, 5: 14,800 円
- iPhone 6: 12,800 円
AppleCare+に加入している場合
- iPhone 6s/6s Plus: 11,800 円 (税別)
- iPhone 5, 5c, 5s, 6, 6 Plus: 7,800 円 (税込)
http://www.apple.com/legal/sales-support/applecare/applecareplus/docs/applecareplusjp.html
通常修理との差額
- iPhone 6s Plus: 5,000円 (税別)
- iPhone 6s: 4,000円 (税別)
- iPhone 6 Plus, 5s, 5c, 5: 7,000
- iPhone 6: 5,000 円
AppleCare+ で単に二回画面のガラス割れで修理をする場合、ほとんどの場合が割高です。
Apple Store に持ち込んで修理を受ける場合、たいていは2週間くらい先まで予約が取れなくて、予約を取れたとしてもお店で結構な時間待たされ、お店までの電車賃もかかりますので、エクスプレス交換サービスを利用すると3,300円ですが、AppleCare+に加入していればこのサービスを無料で利用できます。
これを利用したとしても、ガラス割れ一回では割高ですし、2回利用してやっとAppleCare+の料金より少しだけ高くなるので、ガラス割れだけに関して言えば加入する意味は無いということになります。
本体が動かなくなった場合
iPhone は使用の継続ができないような破損があった場合、本体を新品(または新品と同等のリサイクル品)と交換することで「修理」という扱いになります。
トブさんは車のボンネットにiPhoneを置き忘れて、そのまま高速道路を走行してしまってiPhoneを紛失、見つかったときにはバキバキに画面が割れていたそうですが、なんとその状態でも本体は動き続けていて、「iPhoneを探す」機能などを利用することができたそうです。
このことから、iPhone はスーパータフガイなので、落っことしたくらいでは画面が割れることはあっても本体が動かなくなるような壊れ方をする心配はほとんど無さそうです。
それじゃぁ、AppleCare+に加入する意味自体無いのかというと、そんなことはありません。
iPhone の保証外修理になる心配で一番大きいのは、水没事故ですよね。よくある話としては、ついうっかりトイレに落としてしまったというヤツ。すぐに拾い上げたのに本体がお亡くなりになってしまうことは頻繁です。そろそろ防水機能の搭載を考えて欲しいもんだ。
そもそもトイレになんか持っていかねぇよ、というアニキも、近年よくあるゲリラ豪雨のような突然の大雨で、ポケットや鞄に入れていたiPhoneが気づかないうちにガッツリと濡れていた!なんてことは十分起きる心配がありますよね。または、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションとかショーで、何の遠慮もなくアメリカンなワイルドさで水をぶっかけられることもあります。
そんなこんなで保証対象外の壊れ方をした場合、修理代はどれくらいになるのでしょうか。
通常の修理代金
- iPhone 6 Plus, 6s Plus: 38,800 円
- iPhone 6, 6s: 34,800 円
- iPhone 5, 5s, 5c: 31,800円
これはなかなかに痛い出費ですね〜
https://www.apple.com/jp/support/iphone/repair/other/
AppleCare+に加入している場合
- iPhone 6s/6s Plus: 11,800 円 (税別)
- iPhone 5, 5c, 5s, 6, 6 Plus: 7,800 円 (税込)
通常修理との差額
- iPhone 6 Plus, 6s Plus: 27,000円 (税別)
- iPhone 6, 6s: 23,000円 (税別)
- iPhone 5, 5s, 5c: 24,000 円
AppleCare+の加入料を差し引いて、得をする修理代金
- iPhone 6 Plus, 6s Plus: 12,200円 (税別)
- iPhone 6, 6s: 8,200円 (税別)
- iPhone 5, 5s, 5c: 9,200 円
AppleCare+加入者がエクスプレス交換サービスを利用する場合に得をする修理代金
- iPhone 6 Plus, 6s Plus: 15,500円
- iPhone 6, 6s: 11,500円
- iPhone 5, 5s, 5c: 12,500 円
本体が交換修理になるような事故が一回でもあれば、AppleCare+に加入しておいて良かった〜という事になります。
そしてこのサービスが2年間で2回まで受けられるので、もし2回目の破損があった場合には涙もののありがたさですよね。
結論
やはり保険なので、もし必要になった場合には加入しておいて良かった〜となりますし、使わなかった場合には無駄な出費ということになってしまいます。
水濡れなど保証外の交換修理になるリスクを、どれくらいあると見積もるかでAppleCare+に対する価値観が大きく変わってくると思います。
なので、
壊すといっても、せいぜいガラス割れだと思う人
- 加入する必要なし。修理が必要になったとき、その都度修理代を支払う方が安い。
水没事故があるかも…と思う人
- 加入しておいた方が安心。一回でもサービスを受けることになったら、十分に加入代金の元が取れる。
- ただし、使用期間が2年目に入ってから壊れてしまった場合、その時点で新機種に切り替えると考えている場合には加入の必要は無い。
ということになりますね。
その他のメリット
AppleCare+に加入していると、付属品やバッテリーも交換サービスの対象になります。
- Apple EarPods with Remote and Mic: 3,500 円 (税別)
- Lightning – USBケーブル: 2,200 円 (税別)
- USB電源アダプタ: 2,200 円 (税別)
- 本体内蔵のバッテリー: 9,400 円 (税別)
ケーブル類は、断線した場合に無料で交換の対象になります。
バッテリーは、新品の80%まで劣化した場合に交換の対象になります。
というわけで、使用開始から2年目の終わりが近づいた頃に、へたってしまったEarPodsとLightningケーブルを交換してもらい、バッテリー交換の名目で本体が交換になったら、ほぼ新品状態で残りの期間を使い始めることができます。
この金額が
3,500円+2,200円+9,400円 = 15,100円
AppleCare+加入料金より大きいですね。
僕は今回購入した iPhone 6s Plus を最低でも2年は使いますが、可能なら3〜4年使いたいなと思っています。2年目の終わりにほぼ丸ごと新品になるのであれば、そこからもう2年使うことも難しくはないだろうと思うわけです。ふっふっふ。
てな事を考えているので、AppleCare+に本体の購入と同時に加入を申し込みました。
ちなみに、iPad Pro の場合は加入必須と考えてよいと思われます。
https://iphone-lab.net/ipad-pro-applecare-434507/