海外旅行用eSIMの設定|iPhoneの回線切り替え手順
この記事は、別途購入した海外旅行用eSIMをiPhoneに追加して使う人向けです。ahamoなど、今の契約の海外ローミングを使う場合は、旅行用eSIMの追加や旅行用回線への切り替えは不要です。
まず、海外でどの契約を使ってデータ通信するかを確認しましょう。
| 海外で使う方法 | iPhoneで設定する回線 | このあとの進め方 |
|---|---|---|
| ahamoなど、今の契約の海外ローミング | 普段使う日本の回線 | 契約先の海外利用案内へ。本記事の追加・切り替え手順は不要 |
| 別途購入した旅行用eSIM | 追加した旅行用の回線 | 以下の手順へ。日本番号の電話・SMSも必要なら併用条件を確認 |
たとえばahamoでは、対象地域で今の回線の「データローミング」をオンにして使います。渡航先、利用可能な容量、長期滞在時の速度制限などはahamoの海外データ通信案内で確認してください。キャリア契約でも海外利用の条件はプランごとに異なり、別途申込や料金が必要なサービスもあります。ドコモの「世界そのままギガ」
以下は旅行用eSIMを使う場合の説明です。現地では「モバイルデータ通信」で旅行用の回線を選びます。回線をオンにする操作と、データ通信に使う回線を選ぶ操作は別です。旅行用eSIMでも、商品によっては旅行側の「データローミング」をオンにします。設定名が同じでも、どちらの回線を設定するかを区別してください。
機種や販売地域、iOSのバージョン、通信事業者によって表示や利用条件は異なります。手順はAppleのiOS 27ユーザガイドなどを基に確認しました。公式情報の確認日は2026年11月1日で、個々の商品の購入画面や実機での通信は確認していません。
購入前にiPhoneとプランの何を確認する?
iPhoneが旅行用eSIMに対応し、利用する事業者の回線を追加できることを確認します。一般にiPhone XS・XR以降はeSIMに対応しますが、販売された国・地域やモデルによって異なります。物理SIMとeSIM、または2つのeSIMを同時に使えるかも機種ごとに確認してください。
日本の回線もeSIMで、旅行用eSIMと同時に使いたい場合は、2つのeSIMの同時利用への対応が必要です。AppleはiPhone 13以降とiPhone SE(第3世代)を対応モデルとして案内しています。eSIMを保存できることと、2回線を同時に有効にできることは別です。販売地域と購入商品の条件も確認してください。AppleのデュアルSIM対応・設定
「設定」→「一般」→「情報」の「SIMロック」が「SIMロックなし」かも確認します。別の事業者のeSIMを使う場合、ロックが残っていると利用できないことがあります。現在の契約に十分な海外ローミングが含まれるなら、新たなeSIMを買わない選択肢もあります。Appleの海外旅行中のeSIM案内
商品を選ぶ際は、渡航先が対象地域に含まれるか、滞在日数とデータ容量、利用開始の条件を確認します。乗り継ぎ先や複数国で使う場合は、それぞれ対象か確認しましょう。「無制限」の商品でも、速度やテザリングに条件が付く場合があります。たとえばHolaflyのプラン案内では、公正利用ポリシーに基づく速度や共有の調整を説明しています。
電話番号が付かないデータ専用プランでは、旅行用eSIM自体で通常の電話やSMSは使えません。インターネットを使う通話・メッセージアプリは別です。音声・SMS付きの商品もあるため、購入画面のプラン内容を確認してください。テザリングが必要なら、対応の有無と共有できる容量も確認します。Airaloの通話・SMS案内、Holaflyのテザリング案内
旅行用eSIMはいつ追加する? 出発前に確認したいこと
旅行用eSIMをiPhoneに追加する時期は、購入した商品の利用期間がいつ始まるかで決めます。自宅の安定したWi-Fiで準備できると安心ですが、すべての商品を出発前に追加してよいとは限りません。
たとえばAiraloは、多くの商品では対象地域のネットワークへの接続時に期間が始まる一方、インストール時に始まる商品もあると案内しています。日本を含む周遊プランでは、出発前に対象エリア内で接続する可能性にも注意が必要です。購入前の詳細や購入後のメール・アプリで開始条件を確認し、分からなければ提供元に問い合わせましょう。Airaloの有効期間案内
追加すると決めたら、購入元の案内に従ってWi-Fiなどに接続し、「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」から進めます。QRコード、事業者のアプリやリンク、手動入力など、使える方法は商品によって異なります。QRコードを読み取る場合は別の端末に表示するか、印刷しておく方法もあります。AppleのeSIM設定案内
追加時に「アクティベート」などと表示されても、それだけで商品の利用期間が始まったと判断せず、購入元の説明とプランの状態を確認します。出発前に回線名を「旅行」など分かりやすく設定しておくと、現地で選ぶ際に間違えにくくなります。元の日本回線を解約したり、削除したりする必要はありません。
現地で旅行用eSIMをデータ通信に使うには?
現地に到着したら、旅行用eSIMの回線をオンにし、データ通信にもその回線を選びます。以下は手動で確認する基本手順です。表示名はiOSのバージョンなどで異なることがあります。
先に、日本の番号で電話・SMSを使うかを決めます。不要なら「設定」→「モバイル通信」→日本の回線で「この回線をオンにする」をオフにできます。必要なら、日本回線の海外対応と料金を確認し、日本側のデータローミングをオフにして回線を残します。
1. 「設定」→「モバイル通信」を開き、旅行用eSIMを選んで「この回線をオンにする」をオンにします。
2. 「モバイル通信」の画面に戻り、「モバイルデータ通信」をタップして、旅行用eSIMを選びます。日本回線への意図しない切り替えを避けたい場合は「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフにします。
3. 旅行用eSIMの設定画面で「データローミング」を確認し、購入元が指定するオン・オフに合わせます。旅行用eSIMと日本の回線を取り違えないよう、回線名を確かめてください。たとえばIIJmioの海外eSIM設定ガイドでは、iPhoneの旅行用回線でデータローミングをオンにするよう案内しています。同ガイドには、2回線以上設定している場合は別の回線をオフにする注記もあります。日本回線を併用したい場合は、購入した商品の設定案内やサポートで併用可否を確認してください。
4. 機内モードを解除し、Wi-FiをオフにしてWebページなどが読み込めるか確認します。確認後は必要に応じてWi-Fiを再びオンにできます。
AppleのデュアルSIMの案内では、回線のオン・オフとデータ通信に使う回線の選択が別々に説明されています。データローミングも回線ごとに確認してください。Appleのデータローミング案内
私が以前、IIJmioの海外SIMを使った際は、現地でSIMをオンにして電波を拾っても通信できませんでした。IIJのアプリだけでなく、iPhoneの「モバイルデータ通信」の設定でも操作が必要でした。そのときは念のため日本の回線をオフにし、海外SIMだけを使いました。この経験だけで原因を特定することはできませんが、電波表示だけで判断せず、iPhone側の設定も確かめたいところです。
日本の番号でSMSや電話を使うには?
旅行中に日本の番号でSMSや電話を使うには、日本の回線をオンに保ち、契約先が渡航先で提供する海外サービスを使える必要があります。データ通信に旅行用eSIMを選んでも、日本の回線の通話・SMSが必ず使えるわけではありません。
日本の回線を残す場合は、旅行前に契約先の海外対応地域、申込や設定の要否、発着信・SMSの料金を確認してください。認証サービスごとの受信条件もあり、認証SMSが必ず届く保証はありません。重要なログイン方法は出発前に確認しておくと安心です。ドコモの海外SMS案内
設定時は、日本の回線の「データローミング」をオフにし、旅行用eSIMをデータ通信に選び、データ通信の切り替えをオフにする方法があります。ただし、日本回線のデータローミングをオフにしても回線そのものはオフにならず、電話の発着信などに料金が発生することがあります。たとえばドコモは海外での着信にも通話料がかかると案内しています。ドコモの海外電話料金
日本の番号が不要なら、日本の回線そのものをオフにする選択肢もあります。その間は日本の番号で通常の電話やSMSを利用できません。データ通信で使うiMessageや通話アプリとは区別してください。どの設定でも、すべての料金がゼロになるとは限らないため、契約先の条件を確認しましょう。
旅行用eSIMがつながらないときは?
まず、旅行用eSIMが表示されていて回線がオンか、データ通信先に選ばれているか、対象国と利用期間内かを確認します。購入元のアプリやサイトでデータ残量も確認しましょう。次に購入元の案内と照らして、旅行用回線のデータローミングを確認してください。
「圏外」「SOS」のままなら、機内モードを30秒ほどオンにしてからオフにし、ネットワークへ接続し直す方法があります。回線やデータローミングの設定は、その商品の案内に合わせたまま確認してください。Appleの海外ローミングの対処
APNは、携帯回線からインターネットへ接続するための設定です。自動設定される商品では変更は不要で、手動入力の指定がある場合だけ、その旅行用eSIMに指定された値を入力します。Airaloも自動設定なら変更不要、必要な場合はアプリに表示された値を入力するよう案内しています。AiraloのiPhone設定案内
国内回線用のAPN値や構成プロファイルを、旅行商品へそのまま流用しないでください。用途の分からない既存プロファイルも自己判断で削除せず、双方の提供元に確認します。APNの入力画面が見つからない場合も、別の設定を推測で変更せず購入元に問い合わせましょう。
解決しないときは、表示されたエラーや回線名、試した設定を控え、Wi-Fiなどを使って購入元のサポートに連絡します。eSIMの削除後に同じQRコードで再インストールできるとは限らないため、復旧目的で急いで削除しないでください。AppleのeSIM消去案内
帰国後に日本の回線へ戻すには?
帰国後は日本の回線をオンにし、モバイルデータ通信の選択先を日本の回線に戻します。旅行用eSIMは、再利用や購入元の案内を確認するまで、削除せず回線をオフにしておく方法があります。
1. 「設定」→「モバイル通信」で日本の回線を選び、オフにしていた場合はオンにします。
2. 「モバイル通信」に戻り、「モバイルデータ通信」で日本の回線を選びます。電話を日本の回線で使う場合は、デフォルトの音声回線も確認します。
3. 旅行用eSIMを選び、「この回線をオンにする」をオフにします。Wi-Fiを一時的にオフにして、国内回線で通信できるか確かめます。
回線をオフにすること、iPhoneからeSIMを削除すること、契約の解約や自動更新を止めることは別です。たとえばUbigiはeSIMを消去しても契約はキャンセルされないと説明しています。月額・年額などのプランを購入した場合は、提供元のアカウントで更新日や解約条件を確認してください。UbigiのeSIM削除案内
帰国後に日本の回線で通信できない場合は、回線がオンでデータ通信先に選ばれているかを確認し、国内の通信事業者の案内を参照しましょう。旅行中に国内回線用のAPN設定を変更した場合は、その設定を戻す必要があるかも確認します。
旅行用回線の追加とは別に、国内の物理SIMをeSIMへ交換した直後の問題は物理SIMからeSIMに変更後につながらないとき、新しい端末へ番号を移す場合はeSIM専用iPhoneへの機種変更手順を参照してください。









