「送信用サーバーへの接続に失敗しました」の直し方:iPhoneメールのSMTP/SSL設定
iPhoneのメールで「送信用サーバーへの接続に失敗しました」と出るときは、受信ではなく送信用サーバー(SMTP)の設定で止まっていることが多いです。特に「受信はできるのに送信だけできない」「下書きや送信箱に残る」「smtp.softbank.jp や smtp02.au.com の接続に失敗する」という場合は、SMTP、SSL、サーバポート、パスワードを順番に確認します。
先に結論を書くと、まず確認するのは次の3つです。
- 送信用サーバー(SMTP)がオンになっているか
- SSLを使用する/しない、サーバポート番号がメールサービスの指定と合っているか
- ユーザー名とパスワード、またはキャリアメールのプロファイルが現在のものか
昔は「SSLをオフにすると直る」ケースもありましたが、現在は多くのメールサービスでSSL/TLSが前提です。むやみにSSLをオフにするより、まずは契約中のメールサービスが指定している設定に合わせるのが安全です。
まず確認する設定の早見表
| 症状 | 最初に見る場所 | よくある原因 |
|---|---|---|
| 受信はできるが送信できない | SMTP / プライマリサーバ | 送信用サーバーがオフ、ポート違い、SSL設定違い |
| 「送信用サーバーへの接続に失敗しました」 | SMTPのホスト名・SSL・ポート | smtpサーバー名、465/587、認証情報の不一致 |
| auメールだけ送れない | auメール初期設定 / プロファイル | プロファイル未設定、Wi-Fi接続のまま初期設定している |
| docomoメールだけ送れない | ドコモメール利用設定 / IMAP専用パスワード | IMAP専用パスワード未設定、古い認証情報 |
| SoftBankのEメール(i)だけ送れない | smtp.softbank.jp | SSLオフ、ポート番号が465以外 |
| iCloudメールだけ送れない | iCloudアカウント / smtp.mail.me.com | iCloud設定、Apple Account、TLS/SSL設定の不一致 |
iPhoneでSMTP設定を開く場所
iOSのバージョンによって、メールアカウント設定の場所が少し違います。
- iOS 18以降: 設定 → アプリ → メール → メールアカウント → 対象アカウント → アカウント設定 → SMTP
- iOS 14〜17: 設定 → メール → アカウント → 対象アカウント → アカウント → SMTP
- iOS 13以前: 設定 → パスワードとアカウント → 対象アカウント → アカウント → SMTP
SMTPを開いたら、プライマリサーバをタップします。ここで「サーバ」がオンになっているか、ホスト名、ユーザー名、パスワード、SSL、サーバポートを確認します。
送信用サーバーへの接続に失敗した時の直し方
1. SMTPサーバーがオンになっているか確認する
SMTP画面で、使っている送信用サーバーがオフになっているとメールは送信できません。まずはプライマリサーバを開き、サーバがオンになっているか確認してください。
複数の送信用サーバーが登録されている場合、古いサーバーや別アカウントのサーバーを使おうとして失敗することがあります。送信できないメールアドレスと同じサービスのSMTPサーバーがプライマリになっているかも見ておきます。
2. SSLとサーバポートを確認する
送信エラーで一番多いのが、SSLとポート番号の組み合わせ違いです。一般的には次のどちらかを使います。
| 方式 | SSL/TLS | 送信用ポート | 使われ方 |
|---|---|---|---|
| SMTP over SSL | オン | 465 | SoftBank Eメール(i)など |
| Submission / STARTTLS | オンまたはTLS指定 | 587 | iCloud、Gmail、独自ドメイン系など |
| 古い非暗号化SMTP | オフ | 25 | 古いプロバイダでのみ使われることがある |
どれを選ぶべきかはメールサービスごとに違います。迷ったら、契約しているメールサービスの公式ヘルプで「SMTP」「SSL」「ポート番号」を確認してください。今はセキュリティ上、SSLオフや25番ポートは推奨されないことが多いです。
3. ユーザー名とパスワードを入れ直す
受信できているのに送信だけできない場合でも、SMTP側だけ古いパスワードが残っていることがあります。メールアカウントのパスワードを変更した覚えがあるなら、SMTP画面のユーザー名とパスワードを入れ直してください。
Gmail、iCloud、docomoメールなどは、通常のログインパスワードではなく、アプリ用パスワードや専用パスワードが必要になる場合があります。
キャリア・メールサービス別の確認ポイント
SoftBank: smtp.softbank.jp への接続に失敗する場合
SoftBankのEメール(i)(@i.softbank.jp)は、SoftBank公式のSSL設定マニュアルで、送信用サーバー smtp.softbank.jp、SSLオン、サーバポート 465 が案内されています。受信側はSSLオン、ポート993です。
「smtp.softbank.jpへの接続に失敗しました」と出る場合は、SMTPのプライマリサーバで SSLを使用: オン / サーバポート: 465 になっているか確認してください。
参考: SoftBank Eメール(i)のSSL設定マニュアル
au: smtp02.au.com への接続に失敗する場合
auメール(@au.com / @ezweb.ne.jp)は、手入力でSMTPだけ直すより、au公式のメール初期設定をやり直すほうが早いことがあります。au公式ページでも、メール初期設定はSafariでアクセスし、Wi-Fiをオフにして進める案内があります。
「smtp02.au.com への接続に失敗しました」と出る場合は、まずモバイル通信に切り替え、auのメール初期設定ページからプロファイルやメール設定を確認してください。
docomo: ドコモメールが送信できない場合
ドコモメールは、iPhone標準メールアプリや他社メールアプリで使う場合、IMAP専用パスワードやドコモメール利用設定が関係します。ドコモ公式ページでは、iPhone・iPadはドコモメール利用設定を再度実施することでIMAP専用パスワード設定ができると案内されています。
docomo.ne.jpのメールだけ送信できない場合は、SMTPのポート番号だけを触る前に、My docomo側でドコモメール利用設定とIMAP専用パスワードの状態を確認してください。
iCloudメールが送信できない場合
iCloudメールは、iPhoneでは通常、iCloud設定から有効にするのが基本です。手動設定が必要な場合、Apple公式のiCloud Mailサーバ設定では、送信用サーバーは smtp.mail.me.com、ポートは 587、TLS/SSLを使う案内になっています。
iCloudメールだけ送れない場合は、Apple Accountの状態、iCloudメールのオン/オフ、SMTPのユーザー名がiCloudメールアドレスになっているかを確認してください。
参考: Apple Support: iCloud Mail server settings
GmailやOutlook、Yahoo!メールが送信できない場合
GmailやOutlook、Yahoo!メールは、iPhoneの「アカウントを追加」からサービス名を選んで追加したほうが安定します。手動でIMAP/SMTPを入れている場合は、パスワード変更、多要素認証、アプリパスワードの影響で送信だけ失敗することがあります。
一度メールアカウントを削除して、公式のログイン画面から追加し直すと直ることもあります。削除する前に、サーバー上にメールが残るIMAP設定かどうかは確認しておきましょう。
それでも送信できない時に試すこと
Wi-Fiを切ってモバイル通信で試す
会社、学校、ホテル、公共Wi-Fiでは、メール送信用のポートが制限されることがあります。Wi-Fiをオフにしてモバイル通信で送れるなら、iPhone本体よりも接続中のネットワーク側が原因です。
Wi-Fiまわりも怪しい場合は、iPhoneのWi-Fiが自分だけ繋がらない時の原因と直し方も参考にしてください。
VPNやセキュリティアプリを一時的に切る
VPNやセキュリティアプリが通信経路を変えていると、メールサーバー側から普段と違うアクセスとして扱われることがあります。一時的にVPNをオフにして送信できるか確認します。
ネットワーク設定をリセットする
SMTP設定が合っているのに送れない場合は、ネットワーク設定の不具合も考えられます。再起動しても直らない場合は、設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → リセット → ネットワーク設定をリセット、の順に試します。
ネットワーク設定をリセットすると、保存済みWi-FiパスワードやVPN設定も消えます。先にWi-Fiパスワードを確認してから実行してください。
iOSアップデート後からおかしい場合は、iOSアップデート後の不具合と対処法まとめも確認してみてください。
よくある質問
SSLはオンとオフのどちらが正しい?
基本はオンです。現在はSSL/TLSで暗号化して送信するメールサービスが多いため、公式設定でSSL/TLSが指定されているならオンにしてください。オフにするのは、契約中のプロバイダが明確に非SSLの設定を指定している場合だけにします。
465と587はどちらを使えばいい?
メールサービスの指定に従います。SoftBank Eメール(i)のように465を指定しているサービスもあれば、iCloudメールのように587を使うサービスもあります。数字だけを入れ替えるのではなく、SSL/TLSの設定とセットで確認してください。
受信できるのに送信だけできないのはなぜ?
受信と送信では使うサーバーが違うためです。受信はIMAP/POP、送信はSMTPを使います。受信設定が正しくても、SMTPのホスト名、ポート、SSL、パスワードが違うと送信だけ失敗します。
設定を直しても送信箱から送れない時は?
送信箱に残っているメールをいったん開き、宛先や添付ファイルを確認してから再送信します。添付ファイルが大きすぎる場合も送信に失敗します。急ぎなら本文をコピーして新規メールとして作り直すほうが早いことがあります。
まとめ
「送信用サーバーへの接続に失敗しました」と出る場合は、送信用サーバー(SMTP)の設定を確認します。見る順番は、SMTPがオンか、SSL/TLSとポート番号が合っているか、ユーザー名とパスワードが正しいか、の順です。
SoftBank、au、docomo、iCloudはそれぞれ確認すべき場所が違います。キャリアメールは公式の初期設定やプロファイルが必要なこともあるので、手入力だけで粘らず、公式設定に戻すのが近道です。
メール以外のiPhoneトラブルも続けて確認したい場合は、iPhoneのトラブルを解決するにまとめています。
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