iPhoneのメモアプリが紙の手帳を超えた
「人の“確かな記憶”なんかより、かすれたメモの方が信用できる」というのは僕の大学時代の恩師の名言です。
人間の記憶なんてアテにならないものですから、日頃から何でもメモに書き残す習慣を持つ事は大切ですね。
根強い人気の手帳
メモもデジタル化した方が、必要なときに検索できたりと何かと便利だと思いますが、誰かの話を聞きながらメモを取る場合、かな漢字変換をしていると意識が分散して聞き逃してしまうという人もよくいます。それで話を聞きながらのメモなら紙の手帳に手書きが良いと。
iOS9でメモアプリの機能が大幅に強化されて、手書きでメモを取るという使い方にはとんでもなく便利になりました。
純正メモアプリの特徴
- 起動が早い
- すぐに書き始められる
- Spotlightで検索できる
- 図を手書きできる
- フォルダーで分類できる
- 保存という作業が要らない
これだけでもメモを取るアプリとして最強レベルですが、ここに手書き文字入力キーボードmazecを加えると、その使い勝手の良さは紙の手帳に手書きで書くのに近いですよ。
手書き入力キーボード
mazecという手書き入力キーボードがありまして、使ってみると認識精度の良さに驚かされます。
mazec – 手書き日本語入力ソフト
カテゴリ: ユーティリティ, 仕事効率化
価格: ¥1,080 (掲載時)
販売元: MetaMoJi Corporation
片方の手にiPhoneを持って、利き手の指で手書き文字を入力する使い方は、紙の手帳に短めの筆記用具で直接書くのとほとんど同じ操作性です。
手書きしていて漢字を思い出せない場合は、ひらがなを手書き入力して漢字に変換することもできます。急いで書きたいときにも、画数が多い漢字はかな変換をした方が早いですし、これは何気に助かります。
手書きで作図
新しいメモアプリでは、手書きで図を描くこともできます。
ペン、マーカーペン、鉛筆から線を選べるし、定規を使ってまっすぐに線を引くこともできます。直線だけじゃなくて、キッチリとした丸も描けるコンパス機能もあったら嬉しかったんですけどね。
iPhone 6sなど、3D touch対応機種なら、筆圧にも対応していますので、画面を強く押しながら線を書けば太さや濃さが変化します。
色の選択肢も多いので、筆圧感知機能と合わせて使えばそれなりの絵が描けそうです。絵心があれば…
手書き作図機能のすごいところは、自由自在に拡大表示ができることです。手書きイラストを作成している時にも、図の周辺のどこかで文字を書きたいことがあると思いますが、指先の手書きで細かい字を書くのは難しいですよね。拡大表示すれば、この問題も解決です。
写真も貼れる
もちろん、写真をメモに貼り付けることもできます。本体に保存されている画像を選んでもいいし、貼り付ける写真を直接撮影してもいい。
図を手書きしてるより、その場でぱしゃっと写真を撮ってしまった方が早い場合もたくさんありますよね。これは必須の機能だと思います。
チェックリストも作れる
旅行などの荷物の確認や、その日するべきことの確認にチェックリストを作成する事もできます。
何か用意しないといけないものを思いつき次第、メモアプリでチェックシートを入力していって、実際に準備が完了したらチェックマートを入れていけばもう忘れ物の心配はありません。
ToDoリストは作業など行動の備忘録、メモアプリのチェックリストは持ち物の確認といった使い分けもできます。
紙の手帳を超えた
気軽に書き溜めたメモを、アプリを立ち上げなくてもspotlightから検索する事ができますので、必要な情報をすぐに見つける事ができて、紙の手帳にはない便利さもあります。
メモをジャンルごとにフォルダに分けて分類管理する事もできますが、だいたいの場合は重要なキーワードで検索した方が早いでしょうね。
僕は仕事のメモ取りなどには「iPad+タッチペン+手書きノートアプリ」を使っていましたが、iPhone 6s Plusを買ってからは完全にこのスタイルに切り替わりました。
【追記】
Evernoteにも同様の手描きイラスト機能が追加されたので、どちから好みの方を使えるようになりました。