福島はフルーツ王国。旬の果物を食べに行こう。

2011/07/03

東北地方には魅力的な観光地がたくさんあります。今回は、iiro というとてもお洒落なデザインのサイトを運営する waccosky さんに寄稿して頂きました。

福島は果物がおいしい

父が13年在籍した長野の職場から福島に転勤したのはかれこれ21年前。気がつけば両親が福島県民になって、間もなく四半世紀が経とうとしています。 娘の私は短大卒業後に2年ほど福島の実家に住んだものの、その後は東京でずっと暮らしているので、未だに福島は知らない場所が多くて、いつ帰省しても観光気分です。

「福島の一番いいところは?」と両親に聞くと、必ず返ってくるのが「果物が美味しい」の返事。無類の果物好きが認める福島のフルーツは、どの季節でも何かしら収穫されていて、そのどれもがかなーり美味しいのです。個人的には桃が最高ですね!

果物の一大産地である福島では、その名もフルーツラインという街道があります。車での観光にお薦めです。
福島盆地の中腹をなぞる様に走る全長14kmのフルーツラインには、桃梨葡萄林檎と道の両側に絶え間なく果樹物農園が広がり、なんとものどかな景色が広がります。福島市の北部にある飯坂温泉のちょっと先辺りからスタートするので、飯坂に宿を取って、温泉と果物と牧歌的な風景を一挙に楽しむのもいいかもしれません。

これからだと果物狩りのシーズンですね。1月の苺狩りで幕を開けて、サクランボ・桃・葡萄・梨へとタスキを渡して、晩秋からのりんご狩りまで、果物狩りイベントが続きます。

ちなみにサクランボは摘んだその日よりも、摘んで2~3日経った方が甘味がグッと増して美味しくなりました。 摘んだその場でもモグモグ食べられるのですが、もいだ直後のサクランボはやや酸っぱめ。やっぱりお持ち帰りして甘味がピークになった頃に食べるのがオススメです。

※上記画像は福島市観光物産協会公式ページから借用

フルーツラインの周辺には、広大な公園と運動施設がある福島県あづま総合運動公園(現在体育館は避難所になっています)や、自然融合型遊覧施設『四季の里』があります。
1995年のふくしま国体のために整備された施設で、国体で作ったものの機能せずに廃れてしまう施設が多い中、福島は上手く運動公園を機能させているそうで(父談)、観光シーズンはいつも賑やかだそうです。
銀杏並木が有名で、某韓流ドラマを彷彿させる長い並木道は、黄色く色づく冬の夜はライトアップされてめちゃくちゃ綺麗です。

※画像はあづま総合運動公園ホームページから借用

夏だと、あづま総合運動公園近くの流しそうめん処『大自然の里 吾妻庵』がおススメです。大きな滝がある清流からの水を引き込んだ流しそうめんで、とにかく冷たい!そして寒い!(笑)。灼熱地獄の福島市内でも数少ない涼をとれるスポットです。
そのせいか食事時ともなるとかなりの混雑で待たされます。敷地内の釣り堀でニジマスでも釣りながらお待ち下さい。

市内には観光地らしい観光場所は特になかったりするのですが(汗)、駅から15分ほどのところにある福島県立美術館に行かない手はありません。街のど真ん中にある信夫山の麓にある美術館は、広々としたエントランス脇からいきなりレジェの巨大彫刻がお出迎えです。
県立なので、採算優先の商業寄りにならず、けっこう面白い企画展が開かれるので、福島だけでなく東北一円から美術好きが訪れます。
また、大都市を巡回するような大型企画展に加わる事も多く、東京に行かずして世界の名画が楽しめるチャンスが巡ってきます。ミレーの落ち『穂拾い』やら菱田春草の『落葉』など、今でも忘れられない絵画が沢山あります。

福島県美の収蔵品でとりわけ有名なのは、印象派の巨匠クロード・モネ、アンドリュー・ワイエス、ベン・シャーン、福島が生んだ版画家 斎藤清あたりでしょうか。 モネの絵は貸出になる事がままあるので、ご覧になりたいのなら県美のサイトなどで事前確認をした方が良いでしょう。
実は、短大卒業後はこの美術館に務めた事があり、毎日名画三昧という幸せな思い出があります。(寺山修二ラブな学芸員がいらっしゃったのですが、今でもお元気だろうか…?)

福島は”海あり山あり城あり自然あり歴史あり美味いモンあり”なところです。もちろん人情も溢れまくっています。
会津地方はさほど震災の影響も無く、白虎隊や会津鶴ヶ城や喜多方など歴史観光名所に富んだところです。今度は会津周辺も攻略してみたいですね。

お土産には 『ままどーる』や『薄皮まんじゅう』が定番ですが、誰にお渡ししても大好評だったレモンパイの『檸檬(レモ)』もおススメですよ~☆

各地の魅力を紹介する寄稿を募集中

当サイトでは、いろんな地方の魅力を紹介する寄稿記事を募集しています。特に、東北を中心に被災地のご紹介は大歓迎です。メールフォームFacebookページTwitterなどでご連絡を頂けると嬉しいです。