安価なのに絶大なノイズキャンセリング効果が魅力のヘッドホン: ATH-ANC1(audio-technica)

2011/02/28

この記事は2011年02月の記録です。 製品と価格は当時の情報、音の聞こえ方は筆者の使用感です。周囲の音の聞こえ方は環境や装着状態で変わります。

スイッチを入れた瞬間、サーーーっと静寂に包まれる快感。

それを安価に手に入れることができるノイズキャンセリング機能付きヘッドホンが audio-technica 製 ATH-ANC1 です。通信販売の実売価格は、7,000円を切ってますね。

【外観】

本体はコンパクトで軽く、ドライバ部分をくるっと回して小さく折りたたむこともできます。質感は、安っぽくはないけど高級感はありません。

オーディオ・テクニカ製オーバーヘッドタイプ全般に共通する特徴ですが、アームが他社と比べて若干短めですので、頭が大きめの僕は最大に伸ばしても少し窮屈に感じます。が、たぶん、ほとんどの人はこの長さでも問題ないはずです。

【性能】

ノイズキャンセリング機能は単4型電池一本で約40時間使用可能となっていますが、体感的にはもっと長いように感じます。eneloop も問題なく使用可能です。

肝心の音質は、ノイズキャンセリングがオンになった状態では「優等生」です。低音から高音までバランスが良く、不自然さが無いのでどんな分野の音楽も無難に聴けると思います。もっと高額な製品と聞き比べたらもちろん見劣りしますが、1万円を切る製品としては十分すぎる音質です。

電池が切れてもノイズキャンセリング無しで音楽を聴ける設計になっていますが、ノイズキャンセリングがオフになった状態では、音に奥行き感も広がり感もなくなって、とても薄っぺらい感じの音になってしまいます。

そして気になるノイズキャンセリング性能は、値段を考えたら素晴らしいです。一般的なオフィスも騒音にあふれていて、知らず知らずストレスを受けているものではないかと思いますが、パッドと耳が密着する適切な場所に装着すれば、ノイズキャンセリングのスイッチを入れた瞬間にサーッと周囲の音が消えていきます。様々な機械が発する音が、ほぼ気にならないレベルに低減されて快感です。エアコンの動作音程度なら、無音になると言っても過言ではありません。実売価格で約2倍の上位機 ATH-ANC7b と比較しても大きくは負けていないと思います。

この静かさは、ちょっと集中して文章を書きたい場合にはとても重宝します。

スイッチを入れた直後は「さーー」というノイズキャンセリングヘッドホンにありがちな音が聞こえますが、暫くすると聞こえなくなります。

【屋外での使用感】

屋外で使う場合、完全に無音という状態には期待しない方がいいです。一般的な車のエンジン音はかなり低減されますが、タイヤが発するロードノイズはだいぶ聞こえますので、電気自動車が普及したらこんな感じかなぁという世界を疑似体験できる印象です。

ダンプや大型トラック、原付自転車のエンジン音、救急車のサイレンなどはかなり聞こえます。けど、聞こえないと危ないのでこれでいいと思います。

言うまでもないことですが、自転車に乗るときに使うとかなり危険だと思いますよ。歩いているときでもあんまり薦められないと思います。

電車で使ってみた感想は、ある程度走行音は聞こえるもののかなり静かになります。アナウンスの声はまあまあ聞き取りやすいので、乗り過ごしの心配は少ないのではないでしょうか。

新幹線に乗っているときは、若干走行音が聞こえるものの、ずいぶんと静かになったなぁと感じることができました。出張など長距離の移動では、乗り物の騒音が疲労に大きな影響があると言いますので、ノイズキャンセリングヘッドホンを使って静かに過ごせたら、少しは楽になるかもしれませんね。

【おわりに】

はっきり言って、ノイズキャンセリングの性能、ヘッドホンとしての音質、ともに3万円クラスの製品と比べると少し見劣りします。しかし、実売価格で7,000円を切っている値段を考えたら、力一杯お薦めです。十分すぎる静寂を体感できるはずですから。

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