プライバシーを完全保護する検索エンジンDuckDuckGoで安全にウェブを使おう

2021/06/26

Google検索は便利で毎日使っていますが、自分のプライバシーがどれくらい覗かれているのか気になりますよね。

Appleのテレビコマーシャルでもプライバシーの重要性を強調しているし。

iPhoneはどのアプリがどんな個人情報を利用しているのか確認してインストールできますが、ウェブの検索となるとそうはいきません。

それならいっそのこと、プライバシーに関する情報を全然使わない検索エンジン「DuckDuckGo」をメインにしたら安心できますね。

DuckDuckGoについて

DuckDuckGo(ダックダックゴー)は、Googleと同様のインターネット検索エンジンです。

ユーザーがキーワードを入力すると、検索エンジン側がキーワードに対する答えだろうと判断したウェブサイトを順位づけして表示するという仕組みです。

DuckDuckGoの特徴は、利用者のプライバシーの保護をしっかり行っていることと、ユーザーの検索利用履歴等を記録保存しないことです。Googleがユーザーの利用履歴等に基づいて広告を表示したり、利益を得ているのとは正反対の運営方針と言えるでしょう。

本社はアメリカ合衆国ペンシルベニア州パオリにあります。

もちろん、検索エンジンは入力も検索も表示も日本語に対応しています。

肝心の検索機能の性能は?

一ヶ月ほどDuckDuckGoをメインの検索エンジンとして使っていますが、検索結果に物足りなさやもどかしさのようなものを感じたことはないですね。

キーワード検索

何か疑問を感じて、確認してみようと思ってググるという人は多いと思いますが、そのキーワード検索の方法をDuckDuckGoに変更しても問題や違和感は全く感じません。

もちろんGoogleの検索結果とは少し違いがありますが、ユーザーが解決したい問題や疑問の答えを見つけるという目的はDuckDuckGoで充分に果たせます。

周辺のお店検索

ただ、今いる場所の近くにあるお店を探したい場合などは、便利さはGoogleに軍配が上がります。

Googleは位置情報など個人情報を利用して周辺のお店情報などを提案してくれますが、DuckDuckGoは個人情報の利用は最小限なので、場所の絞り込みはかなり大雑把です。iPhoneアプリでは位置情報の利用を許可することができますが、それでもGoogleほど正確に今いる場所のすぐ周辺の情報を表示してくれるというわけではないので、個人情報を使って利便性を上げるようなサービスではGoogleには敵わないという印象です。

同義語の扱い

また、Googleの場合はユーザーの検索意図をある程度吸収して曖昧なキーワードを取り扱ってくれます。例えば、iPhoneとiOSをほぼ同じ意味として扱って検索結果を表示してくれますが、DuckDuckGoの場合はある程度は同義の言葉を考慮しつつも、記事タイトルにズバリその単語・言葉が含まれているサイトを優先する傾向があります。

ここまではGoogleが有利な部分を紹介しましたが、DuckDuckGoに有利なところもあります。

広告目的のサイトを表示しない

ユーザーにとって有益であろうと考えられるウェブサイトを優先的に上位表示するように、実質広告でしかないページをフィターにかけて表示しないようにしています。つまり、アフィリエイトのみを目的としたようなページ・記事とかはDuckDuckGoの検索結果に表示されにくいです。

また、格安のライターさんを雇ったりしてひたすら掲載記事数を大量に増やしているウェブサイトなんかも、DuckDuckGoの高性能なフィルターが弾いてくれています。

この辺はDuckDuckGoを使っていてもなかなか実感しにくいのですが、しばらく慣れてからGoogleに戻ると「ウザっ!」と思うようなサイトを検索結果で目にする機会が増えるので、あぁ、DuckDuckGoってよくできてるんだなぁと実感します。

Googleもこのようなユーザーに有益とは言えないサイトを上位表示しないように性能を向上してはいますが、SEO業者とのいたちごっこ状態ですね。

副業としてブログに興味を持った皆さん、ライターを雇って記事を量産して自動化すると大儲け!みたいな内容の情報商材は買っちゃダメですよ。そんなのが通用したのは2017年までで、その人たちはかつては成功できたノウハウを商材として売ることで今の収益を得ています。

ちなみにiPhone 研究室は

Google検索で1位に表示されている記事がそれなりにあるのですが、同じキーワードで検索するとほとんどの記事がDuckDuckGoでも1位に表示されます。

3位以下の表示になってくると両者に違いがあって、Googleでは3〜10位で検索結果1ページ目に表示される記事が、同じキーワードでDuckDuckGoでは2ページ目か3ページ目になっていることがありました。

反対に、Googleでは上位に表示されていない記事が、DuckDuckGoでは2位とか3位に表示されているのを見つけたこともあります。

完全に個人の主観ですが、DuckDuckGoで上位表示されているということは、自分のサイトの記事がユーザーに有益な情報を提供できている証になるな、という誇らしい気持ちになりました。

というわけで、検索エンジンをDuckDuckGoに乗り換える人が増えたらいいなぁと思っています。

iPhoneでDuckDuckGoを使う方法

それでは、iPhoneでDuckDuckGoを使う方法を紹介します。

検索エンジンを設定する

Safariを使う場合

設定アプリを開いて、
 Safari → 検索エンジン
の中にある選択肢で「DuckDuckGo」を選択します。

Chromeを使う場合

画面右下の「・・・」から設定を開いて、検索エンジンにDuckDuckGoを指定します。

ブラウザーとして使えるDuckDuckGoアプリを使う

iPhone用のウェブブラウザーとして使えるDuckDuckGoアプリがあります。

DuckDuckGo Privacy Essentials 1.4.5(無料)
カテゴリ: ユーティリティ, 辞書/辞典/その他
販売元: DuckDuckGo, Inc. – Duck Duck Go, Inc.(サイズ: 4.6 MB)
App Store

このアプリの優秀なところは、検索でユーザーのプライバシーを守られるだけではなく、ウェブブラウズしているときに「隠しトラッカー」をこっそり仕込んでユーザーのブラウジングを追跡しているウェブサイトに知らず知らずアクセスしてしまったとしても、トラッキング行為をブロックしてくれます。

気持ち悪いことに、ユーザーにバレないようにこっそりと個人情報をトラッキングしているストーカーのようなウェブサイトって結構たくさんあるんですよ。

プライバシーをきちんと守ろうと意識しているなら、検索エンジンを変更するだけではなく、ブラウザーもDuckDuckGoに変更した方がより安心ですね。

ついでにAdSenseなどの広告もブロックされて、表示されなくなります。

MacでDuckDuckGoを使う方法

MacでDuckDuckGoを使う場合は、ブラウザーのデフォルトの検索エンジンを設定します。

Safariの場合

新規のウインドーやタブを開いたときに、入力窓の虫眼鏡マークをクリックします。

そこに検索エンジンの選択リストが表示されますので、DuckDuckGoを選択します。

これでサファリで検索するときの検索エンジンがDuckDuckGoに変更されます。

Chromeの場合

環境設定 → 検索エンジン → 検索バーで使用する検索エンジン

をDuckDuckGoに設定します。

これに加えて、ChromeでDuckDuckGoの公式ページにアクセスすると「DuckDuckGoをインストール」というボタンがあります。

これをクリックすることで機能拡張をインストールできます。この機能拡張によって、「隠しトラッカー」とAdSenseなどの広告をブロックすることができるようになります。

WindowsでDuckDuckGoを使う方法

知らん。

Windowsは使っていないのでわかりませんが、たぶんMacと同じような感じです。

ダダれ

「Googleの検索エンジンを使ってウェブを検索して、基本的な情報や知識を得る」という行動を「ググる」と言いますよね。

製品名が動詞になるってすごいことだなぁと思うんですけど、いつか検索することを「ダダる」というようになるくらいにDuckDuckGoが普及したいいなと思います。

Googleは個人情報を利用してユーザーにとって便利なサービスを無料でたくさん提供しています。例えば、出張や旅行の予約をすると送られてきた確認メールからカレンダーに自動で登録されたり。
個人情報を利用することが必ずしも悪いことばかりではないという意見もありますよね。

それでも、あえて特定の企業に個人情報を差し出す必要はないという考えも大切だと思います。

例えば、近くのスタバを探す時とか、今いる場所の情報など個人情報を利用した検索にはDuckDuckGoよりGoogleの方が優れていますが、iPhoneユーザーならSiriを使うことで個人情報を保護したまま近くのお店を探すことができるので、Googleを使う必要はないんですよね。

ヨーロッパの人たちは個人情報を保護する意識がとても強いですが、日本ではどちらかと言えば気にしない人が多いという印象があります。

まぁ、自分みたいな庶民の個人情報なんて吸い上げたところで大した価値はないでしょ、って思う人も多いみたいですが、それが数百万人とか数千万人分という規模になってくるとビッグデータとして大きな意味を持ち始めます。

大袈裟にいうと、そういうビッグデータを使って世論を操作したり、国政選挙の結果を操ったりすることも不可能ではありません。自分の国が、別の国の思い通りに操られてしまう可能性もゼロではないんです。

そういった情報戦争は遠い未来やよその国の御伽噺ではなく、今現実に進行中のことなので、我が子や大切な家族に平和で安全な日本を残してあげる意味でも、少し個人情報の取り扱いには慎重になる、意識を高める必要があるのではないかと思います。

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