横浜の研究所は最初の一歩、Appleが本社を青森に移転する計画

2015/04/01

現在 Apple の本社があるのは、創業者 Jobs 氏の故郷であるクパチーノ市ですが、建設予定の新社屋が同市の条例に違反することになるらしく、計画の変更を検討しているという情報がありました。

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僕も以前、アメリカ出張の際にクパチーノのアップル本社を見に行ってきましたが、とても環境のいい静かなところでした。

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Apple は技術開発拠点を横浜に建設することを発表しています。同社は一貫して本社内で技術の研究開発を行ってきましたが、iPhoneなど主力製品には日本企業の技術が多く使われていることもあり、開発拠点を日本に置くことでさらに研究を加速する狙いがあると報じられていました。

しかし、実際にはそれは最初の一歩にすぎず、本社を丸ごと日本に移転する計画があるようです。

日本企業との関係強化の目的もあるようですが、クパチーノ市には自然環境保護を目的とする厳しい条例があり、Apple 本社の新社屋がその条例を守るためには大幅な設計の変更が必要となるとのこと。しかし Apple 側は、本社機能を事業目的に合わせるためには、現在の設計は全て不可欠であると考えているようです。

クパチーノ市側は、条例に違反する部分を特例として免除する代わりに、様々な要求を行っているようで、Apple はそれを承服できないという状況になってしまったとのことです。

そこで、いっそのこと本社を丸ごと日本に移転することで、全ての問題を解決する方向に動いているのだそうです。

現在、新本社として移転先の候補に挙がっているのは、技術開発拠点を置く横浜の他、リンゴの名産地青森だそうです。青森県には空港が二つあり、移動のほとんどにプライベートジェットを使う同社役員にとっては好都合だというのも理由にあるらしいです。

青森県知事からは、早速歓迎の声明が発表されています。