露出狂事件にAirDropが悪用される可能性あり

2015/08/18

コートか何かを着て外を歩いていて、突然前を開いて裸を強制的に見せる露出狂って昔からいて、絶滅することなく近所にも稀に現れますが、iPhone の便利機能 AirDrop が悪用される事件も起きたそうです。

apple-airdrop

英国ロンドンで、若い女性が持つ iPhone に男性の局部画像が送り付けられるという “サイバー露出" 事件をBBCが伝えています。被害に遭った女性によると鉄道を利用中、iPhone の画面に突然画像のプレビューが表示されたとのこと。そしてこの画像の保存を拒否したところ、さらにもう一枚、別の画像が送られてきたとしています。

http://japanese.engadget.com/2015/08/17/iphone-airdrop/

画像や動画などさまざまな情報を手軽に送受信できる AirDrop は、旅行などで写真を共有する場合などとても便利ですが、設定によっては今回のような露出狂事件に悪用されてしまう場合もあります。

AirDrop に画像が送られてくると自動でプレビューが表示されるため、わいせつ画像などを送られた場合は強制的に一時的には目にさせられることになります。リンク先の事件は電車の中とのことですが、イベント会場や大型店舗のような混雑している場所など、たくさんの人がいて移動がそんなに激しくない状況では同様の事件が起こる可能性が有ります。

iPhoneの普及率が高い日本では、特に警戒が必要かもしれません。

被害に遭う可能があるのは女性に限らず、端末に保存するだけでも有罪となるような画像(児童ポルノなど)を送りつける愉快犯が現れる可能性もあるでしょう。

AirDrop には、データを送受信する相手として
・オフ
・連絡先のみ
・すべての人
の3段階の設定ができます。この中で「すべての人」になっていると知らない相手からも画像を受信することができるため、悪用されてしまう可能性があるわけです。

オフにすると写真などのデータを送受信できませんので、「連絡先のみ」に設定して、友人・知人とのデータ送受信だけに利用するのが良さそうです。