iPadは二本指でカーソル移動ができる

2017/07/25

文章を書いていると、修正のためにカーソルを移動することが頻繁にあると思います。iPadにもiPhoneにも、ソフトウエアキーボードならではの工夫があり、慣れるとハードウエアキーボードにはない便利さがあります。カーソル移動のトラックパッドモードは、その代表ではないでしょうか。

昔ながらのカーソル移動は虫眼鏡モード

iOSの標準機能で、修正したい場所付近をロングタッチすると、虫眼鏡モードで拡大表示になって、指でカーソルを移動させることができます。

しかし、この方法だとなかなか思った場所にピタッとカーソルが入ってくれなくて、イライラすることが多いですよね。僕はいつもそうです。最初に使った時は賢い仕組みだなぁなんて思ったんですけどね、実際にはあんまり使い勝手が良くはない。

iPhoneならぐっと押し込む

3D Touch 対応のiPhoneなら、キーボードをぐっと押し込むことでトラックパッドモードになって、自由自在にカーソルを移動できます。これは便利。画面が広いiPadこそ、この機能があると便利だろうと思うのですが、残念ながらiPadには3D Touchが搭載されていません。

その代わりに、実はもっとシンプルな方法でトラックパッドの様にカーソルを移動できるモードがiPadのキーボードにも搭載されていました。

トラックパッドモードは二本指

操作方法は簡単で、キーボードのどこかを二本指でタッチするだけ。

そのまま指を滑らせれば、カーソルを自由に移動させることができます。Macのトラックパッドでカーソルを操作しているみたいに、するすると滑らかに気持ちよくカーソルが移動します。文章の修正したい場所に、上下左右のどの方向にもスルスルーっと移動させられます。

さらに、二本指で二回触ると選択モードになります。その状態で文章の前後方向のどちらかにカーソルを移動すると、選択範囲が拡大・縮小します。指をすーっと滑らせれば、広範囲の文字列を一気に選択可能。文章の編集や修正が楽になります。

パソコンより便利でしょ

Macのトラックパッドより便利なのが、ホームポジションを全く崩さないでカーソルを移動できること。IBM(現Lenovo)のThinkPadが搭載する、トラックポイントみたいな便利さですね。

Macやパソコンのトラックパッドだと、カーソルを移動したくなったら一旦キーボードのホームポジションから手を離して、トラックパッドを操作する必要があります。

様々なジェスチャーがあることでマウスよりずっと便利にしてくれたトラックパッドの、唯一の欠点がここではないかと思うんです。その欠点を克服したiPadのカーソル操作、使わない手はないですよね。

いっその事、Macみたいにいろんなジェスチャーコマンドを搭載したらいいのに。コピーとかペーストとか。

ちなみに、フリックボードも上下カーソル移動モードを搭載しているので、カーソルを一気に移動することができます。ただ、純正キーボードほどには自由ではないし、スムーズでもないのは少し残念。

まだハードウエアキーボードなんか使ってるの?

僕はiPadには外付けキーボードを使わない派です。というか、外付けキーボードはすごくナンセンスだと思ってます。

iPadと外付けキーボードを一緒に持ち歩くくらいなら、MacBookを使った方が圧倒的に便利でしょ。Smart Keyboard も Bluetooth キーボードも大差ないよなぁ。

iPad にはソフトウエアならではの便利さを備えたキーボードがあるんですから、これをもっと活用しましょう!