Google フォトは理想の写真バックアップかも
【注意】この記事はGoogleフォトが無料だった頃の内容で、有料化された現在とは事情が異なります。今は自分の使い方と金額が合うかどうかで判断したら良いのではないかと思います。
Googleフォトの特徴は、1,600万画素相当の写真と1080Pのハイビジョン動画を、無制限に無料で保存できることにあります。しかも自動で整理・分類して、ユーザーは撮影することと閲覧して楽しむことに専念できます。それも検索の最大手Googleならではのアルゴリズムで。
気軽に使える写真バックアップとして、理想のサービスなんではないかと思いました。

Google Official Blog
http://googleblog.blogspot.jp/2015/05/picture-this-fresh-approach-to-photos.html
iPhoneやAndroidのアプリでは、ピンチイン操作でグループ分け表示にしたり、ピンチアウトで中の階層に入ったりできて、iPhone の標準写真アプリのような快適な操作性です。
Googleフォトの概要
Google+ では、これまでも無料で容量無制限に写真をアップロードできましたが、写真のサイズは2,048ピクセルにリサイズ(縮小)されていました。スマートフォンやタブレットの画面で楽しむのであれば、これでも十分な画質だと思いますが、長期的に保存すると考えるとちょっと心許ない印象です。
新しい「Googleフォト」は1,600万画素相当(4898 × 3265ピクセル)の画質でアップロード可能です。それでいて、Google+と同様に無制限。
僕が愛用しているRICOH GRの場合、APS-Cサイズセンサーが1,600万画素なのでなんとフルサイズでアップロードできます。
【追記】 Googleフォトにアップロードされる画像は、画素数としては1,600万画素のままですが、Googleオリジナルのアルゴリズムで圧縮されてファイルサイズが小さくなったものに変換されます。のなで、フルサイズと言っても「画素数がそのまま」であって「元の画質のまま」ではないです。
ちなみに、iPhone 6s Plus の1,200万画素の写真の場合、4032 × 3024ピクセルのままアップロードされます。ただ、この場合も再圧縮はあって、元の写真の60〜50%くらいのファイルサイズになります。だいたい、1.7〜2.0MBの写真が1.0〜1.2MBくらいになる感じです。
高画素のJPEG写真をアップロードする場合

画素数の多い写真の場合は、1,600万画素(4898 × 3265ピクセル)まで縮小されます。Google によると、リサイズされたと言ってもオリジナルと見分けが付かないくらい、高画質な独自アルゴリズムで縮小するそうです。
α77 の2,400万画素(6000 x 4000ピクセル)の写真をGoogleフォトにアップロードしたら、4898 × 3265ピクセルにリサイズされていました。
ファイルサイズも、元の2,400万画素では6.5〜7MBくらいですが、Googleフォトでは1.5〜1.7MBになっていました。
リサイズと再圧縮があっても、画質に関してほとんど劣化がないと思いました。最大に拡大して重箱の隅を突っつくみたいに粗探しをしていけば、画質的に変化も見つかるのかもしれませんが、「写真を鑑賞する」ってそういうことじゃないですよね。
RAWファイルにも対応
大手カメラメーカーなど主要な形式のRawファイルにも対応しています。
ただ、たとえ1,600万画素より少ない場合であっても、Rawのままアップロードされるわけではなく、JPEGに変換されてアップロードされます。
ニコンのNEF形式のファイルをアップロードしたのですが、RawからJPGへの変換についても優秀なアルゴリズムを搭載しているようです。個人的には不満を感じないレベルの画質でした。
Googleらしい見せ方
アップロードされた写真は、顔認識機能や場所認識機能で自動で分類されます。これは便利ですね。顔認識機能はとても高性能で、Googleお得意の機械学習技術で本人の子供の頃の写真もキチンと認識できるのだそうです。
連続写真も自動で認識されて、自動でアニメーションGIFに変換してくるという至れり尽くせりの機能まであります。
これほど高機能な写真アップロードシステムを無料で公開するのは、写真にはとても豊かな情報が含まれているので、ユーザーがアップロードした写真を解析して様々なビジネスや広告につなげていくのがGoogleの狙いでしょう。
自分の情報を何でもかんでもGoogleに預けてしまうことには不安を感じる人もいるかもしれませんが、Gmailなんかは予約確認メールが自動でカレンダーに保存されたり、その予定に遅れないように通知してくれたりと、とても便利なサービスを提供してくれていますので、むしろ良い方向に進んでいるのではないでしょうか。写真の情報もきっと、最終的にはユーザーにとって有益なサービスとして還元されていくことでしょう。
ストレージサービスの料金について
こうなると、Apple の iCloud ストレージ料金のバカ高さが目立ちますね。iPhone + Mac を使っている限り最高に便利ではあるんですけど、Googleフォトと比べるまでもなく値段が高すぎる。
50GB 月額130円
200GB 月額400円
1TB 月額1,300円
そしてFlickrはもう立場がない… 僕は古くからのProアカウントユーザーなので、年額2,500円位でフルサイズの写真が無制限にアップロードできますが、正直Googleフォトで十分だな。
EyeFi クラウドも魅力的なサービスだったけどちょっと苦しい。年額5,000円でフルサイズの写真を無制限にアップロード可能で、各デバイスには縮小された写真だけがダウンロードされるので普段の閲覧や取扱いは軽く、しかもどれかのデバイスで加えた加工もすべての端末に反映されるという便利さは魅力なんですけどね。Googleフォトもフルサイズじゃない以外は同等です。RAWファイルをアップロードできることが唯一の強みかな。でも動画はアップできない。
総合的に考えて、新しいGoogleフォトは写真のバックアップとして理想的だと思いますね。
確かにオリジナルの画質ではなくなりますが、大切に自宅で保存しておいた写真のハードディスクを災害などで失うリスクを考えたら、再圧縮がかかったとしてもクラウドに保存しておく意味はあると思います。

カテゴリ: 写真/ビデオ
販売元: Google LLC – Google LLC(サイズ: 181.8 MB)
