Appleのスペシャルイベント「Back to the Mac (Macへの回帰)」というタイトルの意味は、iPhone / iPad の成果をMacに還元するということでした。噂のMacBook Airも発表。
日本時間で本日午前2時から行われた Apple のスペシャルイベント「Back to the Mac(Macへの回帰)」は、大変興味深い講演内容となりました。Job氏のライブ中継を観てしまうと、ついうっかり Apple Store で即ポチしてしまいそうになるので、冷静な判断ができるように意識しないと危険ですね。
イベントのタイトルを聞いた時は、Apple は iPhone (iOS製品)だけじゃなくて Mac も大事にしてますよ、というメッセージ的な内容になるのかと思っていましたが、実際には iPhone / iPad といった iOS 搭載製品での成果を Mac にも還元するというものでした。
具体的には、来年夏に公開される Mac OS X 10.7 Lion には、以下の新機能が搭載されます。
- マルチタッチジェスチャ
- Mac App Store
- App Home 画面(LaunchPadという新しいインターフェース)
- フルスクリーンアプリの強化
- 自動保存
- アプリのレジューム(起動しなしたとき、スリープ前の続きから)
これらは、iPhone / iPad の使い勝手をパソコンとは別次元のものにしてきた機能とも言えますが、その便利さを Mac OS X にも導入するわけですね。
このことから、Mac はコンピュータ仕様に革命をもたらしたマウスをついに脇役へと追いやって、マルチタッチトラックパッドを主役の入力デバイスとすることになるんですね、きっと。
Mac App Store は iPhone 向けの App Store とほぼ同等の内容で、一度購入したら個人が所有する全ての Mac にアプリをインストールできるというところがありがたいですね。iPhone App Store でアプリをダウンロード購入することに対して、精神的障壁はすっかり低くなってますし、期待していたサービスの一つでもありますね。Mac App Store は本日から90日以内に開店する予定だそうです。
そして恒例の One more thing…
iPhone / iPad の成功を Mac に還元するのはソフトウエアだけではなく、ハードウエアでも、ということで新しい MacBook Air が発表されました。ハードディスクをなくして、全てのモデルがフラッシュストレージとなって、より薄く軽量で高速になりました。
噂にあった 11.6インチモニタの小型版は、最安構成で88,800円という円高万歳な値段設定になっています。
11インチモデル
- フラッシュストレージ: 64GB 88,800円
- フラッシュストレージ: 128GB 108,800円
- Core 2 Duo 1.4GHz (カスタムで1.6GHzを選択可)
- メインメモリ: 2GB (カスタムで1.6GHzを選択可)
- Wi-Fi 利用時 5時間のバッテリーライフ
13インチモデル
- フラッシュストレージ: 128GB 118,800円
- フラッシュストレージ: 256GB 148,800円
- Core 2 Duo 1.4GHz (カスタムで1.6GHzを選択可)
- メインメモリ: 2GB (カスタムで1.6GHzを選択可)
- Wi-Fi 利用時 7時間のバッテリーライフ
両モデル共にスタンバイ状態では30日もバッテリーが持って、即起動して利用可能になるというところがとてつもなく魅力的ですね。内蔵スピーカーがステレオというのも何気に嬉しいです。
仕様の比較表:
11インチでウルトラモバイルにするか、13インチで快適な作業環境を持ち歩くか、死ぬほど悩みそう…